Thingiverse買収の真相|有料化する?自分の作品は大丈夫?今やるべき3つのこと

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3Dプリンタ、3Dモデルなど

こんにちは、まーです!

今日は緊急ニュースです。3Dプリンター界隈がざわついてるニュースが飛び込んできました。

みなさん、Thingiverse(シンギバース)って使ってますか? 無料でSTLファイルをダウンロードできる、あの老舗サイトです。

そのThingiverseが…買収されました

「え、もう無料でダウンロードできなくなるの?」「自分がアップしたモデル、勝手に売られたりしない?」って不安になった人もいると思います。

結論から言うと、今すぐパニックになる必要はないです。でも、「備え」はしておいたほうがいい。

今日は、何が起きたのか、有料化の可能性はどれくらいあるのか、そして僕たちが今やっておくべきことを、事実ベースで整理していきますね。


何が起きた?買収の事実

2026年2月12日、MyMiniFactory社(マイミニファクトリー)というイギリスの会社が、Ultimaker社からThingiverseを100%買収しました。買収金額は非公開です。

MyMiniFactoryってどんな会社?

3Dモデルのマーケットプレイス、つまり「3Dデータのお店」を運営している会社です。無料モデルもあるんですけど、有料モデルの販売が中心で、「クリエイターに高い配分を返す」というのを売りにしています。

Thingiverseの歴史をざっくり

Thingiverseは、もともとMakerBot(メーカーボット)が作ったものです。その後、MakerBotがStratasys(ストラタシス)に買収されて、さらにUltimakerと合併して…という複雑な経緯があります。

その間にThingiverseはちょっと放置気味になっていて、「サイトが重い」「検索が使いにくい」という声がずっとあったんですよね。

たとえるなら、大家さんが何回も変わって、その間に建物のメンテナンスがおろそかになってた…みたいな感じです。


公式声明の要点

新しいオーナーのMyMiniFactoryは何と言っているか。公式声明の要点は2つです。

「Thingiverseのオープン共有モデルは維持する」

「クリエイター向けに持続可能な収益化ツールを導入する」

つまり、「無料のものは基本的に残します。でも、クリエイターさんがお金を稼げる仕組みも作りますよ」ということですね。

イメージとしては「アパートの大家さんが変わった」みたいなもの。今のところ、「家賃を上げます」とも「追い出します」とも言っていない。むしろ「建物をもっと良くしますよ」と言っている。

ただ、大家さんが変わったということは、将来的にルールが変わる「可能性」はゼロじゃない。だから注目しておく必要があるんです。


有料化の可能性は?3つの前例から考える

「有料化するの?」という不安、すごくわかります。こういうとき、一番参考になるのは「過去に似たようなことが起きたとき、どうなったか」です。

前例① YouMagine → 有料化した例

実はMyMiniFactory社自身の前例があります。2024年にYouMagine(ユーマジン)という別の3Dモデルサイトを買収しています。その後どうなったかというと…RC(ラジコン)向けの有料プラットフォームに転換しました。

これだけ聞くと「やっぱり有料化するんじゃん!」って思いますよね。

前例② Printables → 穏やかな変化

でも、別のパターンもあります。PrusaのPrintables(プリンタブルズ)は、無料モデルを大量に維持しつつ、「Printablesクラブ」というサブスク(月額制)や、有料モデルのストアを追加しました。クリエイターには売上の80%を還元しています。

つまり「基本は無料のまま、追加で有料の選択肢も入れた」パターンですね。

前例③ GitHub → 基本無料を維持

ちょっと業界は違うんですけど参考になる例があります。GitHubというプログラマーがソースコードを共有するサイトが、2018年にMicrosoftに買収されました。

「マイクロソフトに買われたら有料化される!」とめちゃくちゃ騒がれたんですけど、結果としては基本無料は維持されました。有料プランは企業向けの高機能版だけ。GitHubのユーザー数は買収後にむしろ増えました。

3つの前例から言えること

「買収=即有料化」とは限らない。ただし、何らかの「マネタイズ」、つまりお金を稼ぐ仕組みは入る可能性が高い。問題は「どの程度か」です。


5つの有料化シナリオ

有料化のパターンを5つに分けて、可能性を整理してみました。

シナリオ 可能性 理由
①全部有料 低い 公式声明でオープン共有維持と明言。ユーザー反発大
②一部プレミアム Printablesパターン。無料+有料の選択肢
③広告を増やす 低い MyMiniFactoryは「広告なし」を売りにしてきた
④ダウンロード条件課金 低〜中 速度制限、回数制限など。現時点で発表なし
⑤クリエイター報酬モデル 高い 有料販売機能やサブスク導入が最も現実的

僕の見解としては、「全部有料」はまずないと思っています。

一番ありそうなのは、YouTubeと同じパターン。基本は無料で見れる。でもプレミアム会員になると広告なしとか、特別なコンテンツが見れるとか。クリエイターにはスーパーチャットみたいな収益化の道がある。

Thingiverseもこの「無料+プレミアム」のハイブリッド型に向かうんじゃないかなと。


自分の作品の権利は大丈夫?

「有料化」の次に気になるのが、「自分がアップしたモデルの権利」ですよね。

現時点の一般的なプラットフォームの仕組みとしては、投稿した作品の権利そのものは作者側に残るケースが多いです。Thingiverseもその形を取っています。

著作権の仕組み

一般的には、アップロードしても著作権は自分が持ったまま。サイト側には「サービスの表示・配信に必要な範囲で使っていいですよ」という限定的な許可を出している形が多いんです。

たとえるなら、「作品を展示しているだけで、お店に委託販売しているわけじゃない」という感じ。

ただし、オーナーが変わったので規約が更新される可能性はあります。改定通知が来たら、ちゃんと目を通しておいてください。

Creative Commonsライセンスの話

ダウンロードする側の人に知っておいてほしいのが、「ライセンス」の話です。

Thingiverseのモデルには、作者がライセンスを設定しています。よく見るのが2つ:

繝サCC BY → 作者の名前を書けば自由に使える。商売に使ってもOK

繝サCC BY-NC → 個人利用はOKだけど、商売には使っちゃダメ(NC = Non-Commercial)


代替サイト5選|卵は一つの篭に盛るな

「Thingiverseだけに頼るのはやめよう」というのが大前提です。

「卵は一つの篭に盛るな」ということわざがありますよね。投資の世界の言葉なんですけど、3Dモデルサイトにも同じことが言えます。一つのサイトに全依存していると、そこが変わったときに困る。だから分散しておこう、と。

① Printables

Prusaが運営。無料モデルがめちゃくちゃ多いです。クリエイターへの還元率も高くて、Prusaという会社自体がすごくしっかりしているので、安定感がありますね。

② MakerWorld

Bambu Labが運営。僕はBambuユーザーなので、正直これが一番使いやすいんですよね。Bambu Studioから直接モデルを開けるし、プリンターとの連携がすごくスムーズ。

③ MyMiniFactory

今回の買収側。有料モデルが比較的多いサイトですが、無料モデルもあります。クリエイターへの還元率が高いことを売りにしています。

④ Cults3D

フランスの独立系サイト。無料と有料がバランスよく揃っていて、老舗なので安定感があります。特定の企業に依存していないから、買収リスクが低いのも安心材料。

⑤ Thangs

最近注目されているサイト。無料モデルが多くて、3Dモデルの「検索エンジン」みたいな機能があるのが特徴。他のサイトにあるモデルも横断検索できます。

僕個人としては、MakerWorldとPrintablesを併用しています。どれか一つに絞る必要はなくて、気に入ったサイトを2〜3個使い分けるのがベストだと思います。


今やるべき3つのこと

① お気に入りをローカル保存

Thingiverseでお気に入りに入れているモデルがあったら、今のうちにダウンロードしてパソコンに保存しておいてください。外付けハードディスクでもいいし、パソコンのフォルダでもいい。

これ、有料化とか関係なく、サイトが障害で落ちたときにも使えるので、やっておいて損はないです。

② 代替サイトにアカウント作成

さっき紹介した代替サイトに、アカウントだけでも作っておいてください。Printables、MakerWorld、Cults3D。この3つだけでも登録しておけば、かなり安心です。

アカウント作成は3分もかかりません。

③ 2/17の説明会をチェック

これが一番大事かもしれないんですけど、2月17日にMyMiniFactoryが公式のライブQ&Aを開く予定です。正確な時刻はMyMiniFactoryの公式告知で確認してください。

買収後の方針とか、Thingiverseがどう変わるかについて、ここで詳しい説明があるはずです。僕もチェックして、分かったことがあれば続報を出しますね。


経営的に「全部有料」は無理な話

ここからちょっと面白い話をしますね。経営の視点から見ると、「全部有料化」ってそもそも無理なんですよ。

Thingiverseには約800万人規模のユーザーがいて、何百万もの無料モデルがあります。

無料モデルは「集客装置」

この無料モデルって、経営的に見ると「集客装置」なんですよね。

スーパーの試食コーナーを想像してみてください。試食って無料ですよね? でもそれがあるおかげで人がお店に来て、他の商品を買ってくれる。

Thingiverseの無料モデルも同じ仕組み。無料でダウンロードできるからこそ人が集まって、その中から「有料で買いたい」という人が出てくる。

トラフィックを捨てる経営者はいない

Thingiverseのトラフィックは、MyMiniFactory本体と比べて何倍もの規模があります。このトラフィックを「全部有料化」で殺すような経営判断はまず考えにくいんです。

むしろ「無料で集客して、プレミアムで稼ぐ」というハイブリッド戦略が一番合理的。YouTubeとYouTubeプレミアムの関係に似てますね。


今後の3つのシナリオ

最後に、今後どうなりそうかを3パターンで整理します。

楽観シナリオ

MyMiniFactoryの力でThingiverseが改善されて、使いやすくなる。無料モデルは維持されつつ、クリエイター支援も充実。サイトが活性化する。

中立シナリオ(最も可能性が高い)

当面は大きな変化なし。じわじわと一部有料化やサブスクが入るけど、基本的な使い勝手は変わらない。

悲観シナリオ

収益プレッシャーに負けて有料化を強行。ユーザーが他サイトに流出して、プラットフォームが縮小する。可能性は低いと思いますけど、ゼロではない。


まとめ

パニックは不要。でも、このタイミングで「分散」を始めるのは、すごく賢い選択です。

一つのサイトに全部預けるのはリスクがある。それは買収があろうがなかろうが同じことなんですよね。

今日のアクション3つ

お気に入りモデルをローカルに保存する

代替サイト(Printables、MakerWorld、Cults3D)にアカウントを作る

2月17日のMyMiniFactory説明会をチェックする

この3つ、今日中にやっておいてください。特に①と②は10分もあれば終わります。

みなさんは普段どのサイトを使ってますか? Thingiverse? Printables? MakerWorld? 今回の買収ニュースをどう思うか、コメントで教えてもらえると嬉しいです!


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