ツリーサポートが折れる本当の理由と、折れにくくする設定術

A1 mini 徹底解説

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また折れた…スパゲッティ地獄の原因、知ってますか?

印刷完了の通知が来て、ワクワクしながらプリンターを覗いたら…サポートがポッキリ折れて、フィラメントがグチャグチャに絡まってた。そんな経験、ありませんか?

特にフィギュアとか、背の高いモデルを印刷するときに起きやすいですよね。朝起きたらプリンターの中がラーメンみたいになってた、なんて話もよく聞きます。

「運が悪かったのかな」って思いがちなんですけど、実はこれ、運じゃないんです。原因の多くは「デフォルト設定」にあります。


罠その1:Slim Treeは「細すぎる」

Bambu Studioでツリーサポートを使うと、デフォルトで「Slim Tree(スリムツリー)」が選ばれていることがあります。

名前の通り「細い木」です。できるだけ枝を一本化して、フィラメントを節約しようという設計ですね。構造的には、デフォルトだと中空寄りになりやすく、ストローみたいなイメージです。

上から押す分には強いけど、横から押したらペコッと潰れる。

ここで問題になるのが、Bambu Labのプリンターの速度です。最大500mm/s、加速度は最大10,000mm/s²クラス。この速度で動くと、振動や風圧がすごいことになります。

細い棒の上にコップを置いて、テーブルをガタガタ揺らすイメージ。Slimツリーは、まさにこの細い棒なんです。

特にA1 miniユーザーは要注意。A1 miniはベッドスリンガー方式で、ベッド自体が前後に激しく動きます。サポートが逆さ振り子のように揺さぶられるため、Slimだと倒壊のリスクが高まります。


対策その1:「Strong Tree」に変えるだけで激変する

答えはシンプルで、「Strong Tree(ストロングツリー)」に変えることです。

Strongは枝を太く保って、ドッシリとした幹を作ります。接地面積も広いので、お相撲さんが四股を踏んだような安定感があります。

ちなみに、柱の太さと強度の関係は単純な比例じゃないんですよね。直径を2倍にすると、曲げに対する強さは16倍になります(断面二次モーメントの法則)。だからSlimとStrongでは、剛性が桁違いなんです。


「Strongだと剥がしにくくない?」への答え

よくある心配ですよね。でも、これは誤解です。

サポートの剥がしやすさは、幹の太さじゃなくて「インターフェース」の設定で決まります。具体的には「Z距離」っていう、サポートとモデルの間の隙間のこと。

Top Z Distanceを0.2mmに設定すれば、幹がどれだけ太くても、モデルからは「パキッ」と綺麗に外れます。Strongにして損することは、フィラメントがちょっと増えるくらいです。


対策その2:中身を詰める「インフィル補強術」

Strongにするだけでもかなり強くなるんですけど、さらに成功率を上げる方法があります。

デフォルトだと、ツリーサポートの中身は空っぽ(Hollow)です。一箇所でも印刷ミスがあると、そこから上が全部ダメになる。

そこで「インフィル補強」です。モデル本体と同じように、サポートの中にも骨組みを入れてあげます。

具体的には「Base Pattern Spacing」を2.5mmに設定。これで大体15%くらいの密度のハニカム構造が中に生成されます。中空のパイプが、東京タワーみたいなトラス構造の柱に進化するイメージですね。


罠その2:Organicスタイルはインフィルが効かないことがある

ここで超重要な注意点があります。

「Organic(オーガニック)」スタイルを選んでいると、特定の条件やバージョンで、いくらインフィル設定をしてもBase patternが反映されないことがあります。

見た目は綺麗な曲線で太く見えるんですけど、中身が空洞の「張りぼて」状態になっちゃうことがあるんです。

インフィル補強を確実に効かせるには、スタイルを「Strong」か「Hybrid」にしてください。プレビューで黄色の充填が入っているか、必ず確認する習慣をつけましょう。


折れにくくする設定まとめ

Bambu Studioで「Advanced(上級)」スイッチをONにして、以下を設定してみてください。

① Type(種類): Tree

② Style(スタイル): Tree Strong

③ Tree Support Wall Loops: 2(外壁を二重にして剛性アップ)

④ Base Pattern: Honeycomb(ハニカム。Gridは交差点が多く、条件次第で接触や振動が増えやすいので避ける)

⑤ Base Pattern Spacing: 2.5mm(15%密度の正体)

⑥ Tree Support Brim Width: 5mm以上(A1 miniユーザーは10mm推奨)

⑦ Top Z Distance: 0.2mm(剥がしやすさの確保)

⑧ Top Interface Layers: 3(「ポロリ」と取れる快適さを維持)


まとめ:数グラムの節約 vs 数百グラムの損失

デフォルトのSlim設定を過信しないでください。数グラムのフィラメント節約のために、数百グラムのモデルを失うリスクは割に合いません。

上の設定を「ユーザープリセット」として保存してしまえば、以降は意識することなく、強固なサポートが自動生成されるようになります。

モデル形状・材料・スピード・室温で最適値は変わるので、最後はプレビュー確認+小さく試してから本番がおすすめです。

急がば回れ、「太くしろ」です。


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