> 名古屋で今日から開催の「次世代3Dプリンタ展2026」を初日レポート。APPLE TREEのBambuLab最新機種、120台プリントファーム「PrintHub」、システムクリエイトのペレット式・シリコン3Dプリンタなど注目ブースを徹底紹介します。
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今日から名古屋で、630社が集まる中部最大級のものづくり展示会が始まっています。その中にA1 miniユーザーが絶対に見逃せないコーナーがあるんですよ。
こんにちは、まーです!

今日は2026年4月8日。今日から3日間、名古屋のポートメッセなごやで「第11回 ものづくりワールド 名古屋 2026」が始まっています。その中の1つ、「第8回 次世代3Dプリンタ展」がA1 miniユーザーにとっての主戦場です。
今日から全4回シリーズでお届けする「3Dプリンター展示会シリーズ」、前半2回は名古屋展のブース深掘り、後半2回は「次に狙うべき展示会カレンダー」と「展示会の歩き方ガイド」という構成です。会場に行く人も、行けない人も、シリーズを通して聴いてもらえれば3Dプリンター展示会が何倍も楽しくなると思います。
今日の3つのテーマ

今日お話しする内容は3つです。
①イベント全体の概要。規模・会場・入場方法をサクッと整理します。
②APPLE TREEさんのブース。BambuLabの最新ラインナップと、裏で動いている大きな事業の話。
③システムクリエイトさんのブース前半。2025年最人気ブースの再来です。
では始めましょう。
イベント全体像 ─ 630社が集う中部最大級の展示会

まず全体像から。ものづくりワールド名古屋は、RX Japan合同会社さん主催の中部最大級の製造業展示会で、9つの専門展が同時開催される構成になっています。設計・製造ソリューション展、機械要素技術展、計測・検査・センサ展、製造業DX展など。その9展のうち僕たちが主戦場とするのが「次世代3Dプリンタ展」です。
全体で約630社出展、3日間で35,000人来場見込みという規模感です。会期は今日4月8日から10日金曜まで、朝10時から夕方5時まで。入場は無料ですが事前来場登録が必須で、公式サイトからバッジをPDFダウンロードして持っていく形です。会場はあおなみ線「金城ふ頭」駅を降りたらすぐ目の前。アクセスは抜群ですね。
次世代3Dプリンタ展に何が並ぶか

次世代3Dプリンタ展のゾーンには、3Dプリンター本体、材料・素材、受託造形サービス、3Dスキャナーまで幅広く並びます。
ただ覚えておいてほしいのは、この展示会は産業用・業務用が中心だということ。Amazonで数万円で買えるコンシューマー機の祭典ではなくて、自動車、航空宇宙、医療といった世界で使われる機械が主役なんです。だからこそ、A1 miniユーザーの僕たちから見ると「こんな世界があるのか」という発見がたくさんある場所なんですよね。
主役① APPLE TREE ─ BambuLab日本正規代理店

さて本題。A1 miniユーザーが真っ先にチェックすべきブースが「APPLE TREE」さんです。
APPLE TREEさんはBambuLabの日本正規代理店。A1 mini、P1S、X1-Carbon、Hシリーズなどを日本に正規ルートで届けてくれている会社で、2026年3月にプレスリリースで名古屋展への出展を正式発表しています。僕たちが普段お世話になっている機械の総本山みたいな存在ですね。
X1E ─ X1-Carbonの産業エンタープライズ版

APPLE TREEブースで触れられる可能性が高い注目機種の1つが「X1E」。これはX1-Carbonの産業・エンタープライズ版で、チャンバーを最大60度まで、ノズルを最大320度まで引き上げた業務機です。
対応高温フィラメントはPA-CF、PAHT-CF、PET-CF、PPA-CF、PPA-GF、PPS、PPS-CFなど。要は、僕たちが普段使っているX1-Carbonが「家の車」だとしたら、X1Eは「レース仕様にチューニングされた同じ車体の別バージョン」みたいなイメージですね。エンジニアリング樹脂を本気で扱いたい人向けの機械です。
Hシリーズ ─ H2S・H2D・H2Cの3兄弟

BambuLabが新しく展開している「Hシリーズ」もブースの注目です。
①H2Sはシングルノズルで大型化と高速化を打ち出したモデルとして注目されています。
②H2Dはデュアルノズル機で、水溶性サポートや硬軟組み合わせプリントを狙ったタイプ。
③H2CはVortekシステムを採用した多色・多素材志向の上位モデルです。
それぞれ狙いがまったく違うラインナップなんですよ。「BambuLabといえばA1 miniやP1S」というイメージがある人ほど、Hシリーズの幅広さに驚くと思います。
PrintHub ─ 120台プリントファームの衝撃

ここが実はすごい話。
APPLE TREEさんは2026年春に、BambuLab製3Dプリンター120台規模のプリントファーム事業「PrintHub」を、名古屋工芸さんと共同でスタートさせる発表をしています。120台ですよ、120台。
名古屋で動き始めるタイミングでの名古屋展なので、ブースで話題に上がる可能性は非常に高いです。Bambu Lab製プリンターが120台規模で並ぶ光景、想像できますか?コメント欄で「ワクワクする」派か「ちょっと怖い」派か、ぜひ教えてください。
プリントファームが意味するもの

プリントファームというのは、3Dプリンターを何十台も並べて受注造形を事業としてやる仕組みです。
今まで日本の造形サービスといえば、Stratasysや業務用機を使った少数精鋭の世界が中心でした。BambuLabのような「高品質・高速・コンシューマー価格」の機械を大量に並べることで、コストと品質のバランスが一気に変わる可能性があるんですよね。
「BambuLabで量産できる時代」が本当に始まっているという1つの証拠なんです。
主役② システムクリエイト ─ 「3Dプリンターの広がり」を体感する

ここから今日の後半、「システムクリエイト」さんのブースです。
ブース番号は第1展示場の12-6。Formlabsを中心に光造形、SLS、高温FDMなど幅広い造形ソリューションを扱う商社さんで、2025年の東京展では「一時たりとも人並みが途切れなかった」と報告されるほどの人気ブースでした。
今年のテーマは「広がる3Dプリンティングの活用」。この名前通り、「3Dプリンターってこんなことまでできるの?」という驚き枠の機械を次々と並べています。
Tumaker NX 300 Modular ─ ペレット機の日本初披露

注目筆頭が「Tumaker NX 300 Modular」。スペインのTumaker社の卓上3Dプリンタで、今回が日本初披露です。
特徴は、フィラメントとペレットの両対応。ペレットというのは、フィラメントじゃなくて「小さな粒の樹脂」を直接ホッパーに入れて機械側で溶かして押し出す方式のこと。造形ボリューム 300×300×250mmで、モジュラー設計により1〜2台のペレットまたはフィラメント押出ヘッドを入れ替えられる仕様です。
なぜペレットだと安いのか

フィラメントって、実は原料のペレットをわざわざ細い線状に加工したものなんですよね。当然その加工コストが価格に乗るし、巻きリールやパッケージのコストも入ってくる。ペレットのまま使えれば、その中間コストが全部カットできる計算です。
産業ユーザーからすると材料費が数分の1になる可能性もあって、造形ボリュームの多い現場ほど恩恵が大きい。A1 miniで毎日プリントしている僕たちから直接関係はないように見えて、「フィラメントが唯一の正解じゃない」という選択肢の広がりは大きなトレンドだと思います。
2液混合シリコン3Dプリンタ

もう1つの驚き枠が、2液混合式の純シリコン3Dプリンタ。これ、文字通りシリコンゴムを3Dプリントする機械なんですよ。
「シリコンって3Dプリントできるの?」って思いますよね。2液を混ぜて硬化させる仕組みで、柔らかくて弾力のある製品をそのまま造形できます。医療用デバイス、試作品、柔軟なパッキンやシール部品など、従来は型を作って成形するしかなかったものが直接造形できる世界になってきているんです。
Formlabs Form 4L と Fuse 1+ 30W

システムクリエイトブースのもう1つの主役がFormlabsです。
1台目は「Form 4L」。これはFormlabsの最新SLA光造形機のLサイズ版で、造形サイズが従来のForm 4より一回り大きい業務向けモデルです。
2台目は「Fuse 1+ 30W」。これはSLS方式で、粉末のナイロン樹脂をレーザーで焼き固めて造形する機械です。SLSの最大の特徴は「サポート材がいらない」こと。粉の中に造形物が埋もれているイメージで、後から粉を払えば完成。サポート除去で苦労した経験、皆さんありませんか?コメント欄で「サポートで一番苦労した案件」を教えてください。
CreatBot PEEK-250 と VAQUFORM

FDM派の方に見てほしいのが「CreatBot PEEK-250」。名前の通りPEEKというスーパーエンプラまで印刷できるFDM機で、チャンバー180度、一体型焼鈍機能まで内蔵という仕様です。
そしてもう1つが「VAQUFORM」卓上真空成形機。2025年の東京展でForm 4Lで光造形した型をVAQUFORMで真空成形する「組み合わせワークフロー」が大ヒットしました。光造形で作った型を使って短時間で同じ形を何枚もコピーできる。1点もの造形から小ロット量産への橋渡しが卓上でできる世界です。
次回予告

次回、第2回は明日4月9日木曜の開催中2日目にお届けします。
残りの注目ブース、「日本3Dプリンター」さんのRaise3D Pro3 HS Plus、Markforged FX10、EinScan Rigil Pro、そして「愛知産業」さんの金属AM4方式、「丸紅情報システムズ」さんのStratasys PolyJet、「Artec 3D」さんの3Dスキャナー、さらに2026年の3Dプリンタートレンド総括までを一気に深掘りします。お楽しみに。
まとめ

今日は名古屋展の初日に合わせて、イベント全体像とAPPLE TREEブース、システムクリエイトブース前半をお届けしました。
A1 miniユーザーとして一番大事なのは、「自分の使っているメーカーや技術がどこまで広がっているのか」を肌で感じること。BambuLabはもう120台並ぶ事業の主役になりつつあるし、システムクリエイトさんのブースには「FDMの先」が並んでいます。
会場に行ける方は、ぜひ明日金曜までの残り2日間で足を運んでみてください。事前来場登録だけは忘れずに。
このチャンネルでは、Bambu LabのA1 miniなどの3Dプリンターを中心とした技術などを毎日更新でお伝えしてます、ではまた次回、お会いしましょう、まーでした。
今回紹介した製品
- Bambu Lab A1 mini ─ 僕たちの主戦場。APPLE TREEさんが日本正規代理店
- Bambu Lab P1S ─ APPLE TREEさんが取り扱うコンシューマー上位機
- Bambu Lab X1-Carbon ─ 産業版「X1E」の元になっているフラッグシップ機
- BambuLab Hシリーズ(H2S/H2D/H2C)─ APPLE TREE経由で日本展開予定。展示会で実機チェック推奨
- BambuLab X1E ─ 産業エンタープライズ版。APPLE TREE取扱い
- Tumaker NX 300 Modular ─ システムクリエイト経由(日本初披露)
- Formlabs Form 4L / Fuse 1+ 30W ─ システムクリエイト経由
- CreatBot PEEK-250 ─ システムクリエイト経由
- VAQUFORM 卓上真空成形機 ─ システムクリエイト経由
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画像挿入マップ(編集用メモ)
| 画像ファイル | 挿入位置 | 内容 |
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| scene/001.jpg | H1直後 | フック ─ 630社・名古屋開幕 |
| scene/002.png | こんにちは直後 | オープニング ─ 4月8日・全4回シリーズ告知 |
| scene/003.jpg | H2「今日の3つのテーマ」直後 | 3パートのロードマップ |
| scene/004.jpg | H2「イベント全体像」直後 | 9専門展マップと規模感 |
| scene/005.jpg | H3「次世代3Dプリンタ展に何が並ぶか」直後 | 産業用展示の全体感 |
| scene/006.jpg | H2「主役① APPLE TREE」直後 | APPLE TREEブース・正規代理店 |
| scene/007.png | H3「X1E」直後 | X1Eスペック・320℃/60℃ |
| scene/008.jpg | H3「Hシリーズ」直後 | H2S/H2D/H2Cの3機並列 |
| scene/009.jpg | H3「PrintHub」直後 | 120台プリントファームのスケール |
| scene/010.jpg | H3「プリントファームが意味するもの」直後 | 単機 vs 量産の対比 |
| scene/011.png | H2「主役② システムクリエイト」直後 | 12-6ブース・人気ブース |
| scene/012.jpg | H3「Tumaker NX 300」直後 | ペレットホッパー機・日本初披露 |
| scene/013.jpg | H3「なぜペレットだと安いのか」直後 | 加工コスト比較図 |
| scene/014.jpg | H3「2液混合シリコン」直後 | シリコン造形・2液混合 |
| scene/015.jpg | H3「Form 4L と Fuse 1+ 30W」直後 | SLA/SLS 2台並列 |
| scene/016.jpg | H3「CreatBot PEEK-250 と VAQUFORM」直後 | PEEK機+真空成形のワークフロー |
| scene/017.jpg | H2「次回予告」直後 | EP2予告 |
| scene/018.jpg | H2「まとめ」直後 | エンディング・夕陽の会場 |

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