みなさん、こんにちは!👋
3Dプリンターを楽しんでいますか?
Amazonでフィラメントを探しているとき、こんな経験はありませんか?
「お、これ良さそう。でも待てよ…商品名に『PLA+』って書いてある」
「こっちは『PLA Pro』…? 普通のPLAと何が違うの?」
数百円高いけど、その価値はあるのか?
それとも、単なるマーケティング用語なのか?
気になりますよね。
実はこの「プラス」、単なる名前飾りじゃありません。
中身はバリバリに「化学」された、進化版の素材なんです。
今日は、そんな謎多き「PLA+」の正体を丸裸にします!
さらに、多くの人が悩み続けている永遠のテーマ「PLA+とPETG、結局どっちを使えばいいの?」問題にも、ズバリ結論を出します。
これを読めば、もうフィラメント選びで迷うことはなくなりますよ。
🎬 この内容はYouTubeショート動画でもサクッと見れます!
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🎙️ 「聴く」解説はこちら(Podcast)
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それでは、いってみましょう!
① PLA+(PLA Pro)の正体とは?魔法ではなく「化学」です 🧪

まず結論から言っちゃいますね。
PLA+は、普通のPLAに「ドーピング」をした強化人間だと思ってください。
実は「PLA+」という言葉には、世界共通の規格がありません。
「ここからがプラスですよ」というラインはないんです。
各メーカーが独自のレシピで「うちのPLAを改良しました!」と言っているのが、PLA+やPLA Proの正体です。
では、具体的に何を入れているのか?
主な成分はこの2つです。
① エラストマー(ゴム成分)

普通のPLAって、硬いけど脆いですよね。落とすとガラスみたいにパリンと割れます。
そこで、PLAの中に微細な「ゴムの粒」を混ぜ込むんです。
これを化学用語で「海島構造」と言ったりしますが、要するに硬い樹脂の中に柔らかいクッションを散りばめている状態です。
これが衝撃を吸収してくれます。
② 核剤(かくざい)

これは、樹脂が固まるときに「結晶化」を助ける成分です。
これを入れることで、固まるスピードを調整したり、剛性(カッチリ感)を維持したりしています。
つまりPLA+は、魔法でもなんでもなく、化学的に「割れにくく、扱いやすく」調整された、エンジニアリングな素材なんです。
② 数値で見る「強さ」のリアル 💪

「強くなった」と言われても、どれくらい強いの?と思いますよね。
ここからは、実際のテストデータ(C2調査結果)を元に、数字で見てみましょう。
驚きの事実があります。
① 衝撃強度(Impact Strength):これが一番の違い!🎯
「ハンマーで叩いたときに割れない強さ」です。
普通のPLAは、だいたい 2〜5 kJ/m² くらい。かなり低いです。
これがPLA+になると、なんと 8〜25 kJ/m² まで跳ね上がります!
数倍、モノによっては10倍近く「粘り強く」なっています。
PLAで作ったパーツは落とすと割れますが、PLA+なら「コンッ」と弾んで耐えてくれる。この安心感は絶大です。
② 引張強度(Tensile Strength):意外な真実💡

「両端を引っ張って千切れるまでの強さ」です。
実はこれ、普通のPLAの方が数値が高いことが多いんです。
高品質なPLAは 60 MPa くらいありますが、PLA+はゴムを混ぜている分、少し柔らかくなって 50〜60 MPa 程度になることがあります。
「え、弱くなってるじゃん!」と思いました?
でも大丈夫。実用上は「カチカチすぎて割れる」よりも「少ししなって耐える」ほうが、壊れにくいんです。
③ 層間接着(Layer Adhesion):剥がれにくさ🤝
3Dプリント最大の弱点、積層方向の強度。
これもPLA+の方が優秀です。成分が馴染みやすく調整されているので、層と層がガッチリくっつきます。
「指で押したら積層面からパカッと割れた…」というあの悲劇が、かなり減りますよ。
③ PETG vs PLA+ 徹底比較!どっちを選ぶ? 🥊
さて、ここが本題です。
「丈夫な素材」といえば、これまではPETGが定番でした。
では、PLA+が出た今、私たちはどっちを選べばいいのでしょうか?
比較してみましょう。
① 印刷のしやすさ:PLA+の圧勝 🏆

PETGを使ったことがある人は分かると思います。
「糸引き(ストリンギング)」地獄。
ノズルにダマがこびりつく。
湿気を吸って表面がジャリジャリになる。
PETGは、綺麗に印刷するには結構な「修行」が必要です。
対してPLA+は、ほぼ普通のPLAと同じ感覚で印刷できます。
糸引きなし、反りなし、ダマなし。
ファンを100%全開で回せるので、空中に橋をかける「ブリッジ」や、斜めの「オーバーハング」も、PLA+の方が圧倒的に綺麗に出ます。
② 強度の質:硬さ vs 粘り 🛠️

PLA+は「硬くて丈夫」です。カッチリしています。
PETGは「柔らかくて丈夫」です。グニャッと曲がって耐えます。
ドローンのフレームや、治具、収納ケースなど、「形が変わってほしくないもの」には、実はPETGよりPLA+(またはPLA Pro)の方が向いていることが多いんです。
逆に、バネのようにしならせたい部品ならPETGですね。
結論として、屋内使用であれば、印刷ストレスがなくて造形も綺麗な「PLA+」の方が、多くの人にとって幸せな選択になると断言します。
④ ここだけは注意!PLA+の弱点「温度の壁」 🔥

ここまでPLA+をベタ褒めしてきましたが、1つだけ、どうしても超えられない壁があります。
それが「熱」です。
ここだけは勘違いしないでください。
「PLA+だから熱にも強くなってるでしょ?」
残念ながら、ほぼ変わっていません。
PLAの耐熱温度(ガラス転移点)は約60℃。
PLA+になっても、せいぜい数℃上がるかどうかです。
つまり、以下の環境ではPLA+は使えません。NGです。
NG①:真夏の車内 🚗
ダッシュボードは70℃を超えます。PLA+で作ったスマホホルダーは、夏の日差しを浴びると飴細工のようにグニャリと曲がります。
車内で使うなら、間違いなくPETG(またはASA)です。
NG②:食洗機 🍽️

温水洗浄は60〜70℃になります。PLA+のお皿やカトラリーを入れると、取り出す時にはアート作品に変形しています。
NG③:熱湯がかかる場所 ☕
コーヒードリッパーなどは危険です。
「熱がかかるならPETG」「熱がかからないならPLA+」。
この線引きさえ覚えておけば、失敗はありません。
⑤ メーカー別おすすめPLA+図鑑 📚

「じゃあPLA+買ってみようかな」と思ったあなたへ。
最後に、私が推しているメーカーをいくつか紹介します。
① eSUN PLA+:迷ったらこれ!👑
世界中の3Dプリントユーザーが愛用する、超ド定番です。
色の種類が豊富で、品質も安定しています。
なによりコスパが良い。普通のPLAとほとんど変わらない値段で買えます。
「とりあえずPLA+を試したい」なら、eSUNを選べば間違いありません。
② Overture PLA Professional:隠れた名品 📦
eSUNと双璧をなす人気メーカーです。
ここは「紙スプール(段ボール)」を採用しているので、ゴミ捨てが楽でエコなんですよね。
「Professional」という名前ですが、中身は非常に優秀なPLA+です。
特に「割れにくさ」の評判がすごく良いです。
③ Polymaker PolyLite PLA Pro:品質重視 ✨
「絶対に失敗したくない」「表面をめちゃくちゃ綺麗にしたい」という時はこれ。
Polymaker製品は少しお値段が張りますが、品質管理が徹底されています。
ノズル詰まりが起きにくい技術が使われているので、長時間の印刷でも安心です。
④ SUNLU PLA+:コスパ最強 💰
「とにかく安く量を印刷したい!」という時はSUNLU。
まとめ買いセールなどで驚きの安さになることがあります。
品質はeSUNたちに比べると少しバラツキがあるかもしれませんが、練習用や、そこまで強度が要らない試作には最高です。
⑥ 結論:あなたの「最適解」はこれだ!(診断チャート) 🌈

長くなりましたが、今日の結論です。
次に買うフィラメント、これを使って決めてください。
✅ 質問1:車内や屋外で使いますか?
YES 👉 PETG(またはASA)を選んでください。PLA+では溶けます。
NO 👉 次の質問へ
✅ 質問2:PETGの糸引きや調整に疲れましたか?
YES 👉 PLA+ に戻ってきてください!天国が待っています。
NO 👉 そのままPETGを極めるのもアリです。
✅ 質問3:とにかく安く済ませたい?
YES 👉 普通の PLA でOK。でも数百円出せばPLA+が買えますよ…?
総括すると…
「屋内用途なら、もう普通のPLAじゃなくてPLA+を標準にしちゃっていいんじゃない?」
というのが、僕の提案です。
印刷設定も、普通のPLAより温度を「+10℃(210〜220℃)」くらい上げるだけでOK。
本当に手軽に「強い部品」が作れるようになります。
ぜひ一度、PLA+の「コンッ」という硬質感と安心感を味わってみてください。
きっと「もう普通のPLAには戻れない」ってなりますよ。
あなたが使っているお気に入りのPLA+はどこのメーカーですか?
「eSUN派」?「Overture派」?
ぜひコメントで教えてくださいね!


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